高齢者が抱える借金返済の問題
バブル崩壊、中高年のリストラ。そして職を失ったものたちは、借金返済に悩む。ひどい時は住むところも失い、ホームレスとなるが、それでも借金返済の恐怖は襲ってくる。
現在の日本経済は回復に向かっているが、バブルのつけはとても大きい。あの頃は、日本全体が将来借金返済に悩むことになるなんてことは誰も予想できなかった。金を持っている者はどんどん借金して土地を買い、その土地の値段が上がった時に売った。土地の値段は永久に上がり続けるものだと誰もが信じていて、その神話が崩壊した時に訪れる借金返済の地獄を誰も想定していなかったのだ。
土地を転がしていた金持ち連中が、借金返済に追われるようになるのはわかる。しかし、その余波が経済全体に訪れ、年功序列でのほほんと会社の重役にいた中年社員たちまでもが、借金返済に追われる立場となった。
高齢者問題が深刻さを増していき、同時に景気の停滞によって仕事を失う者も増えた。借金返済に悩むのは、若者だけの問題ではない。高齢者の間でも、借金返済に追われて多重債務の地獄にはまり、ついには自殺にまで追い込まれるケースもあとを絶たない。若者は働いて返せばいい、しかし高齢者にとっての借金返済は容易ではない。彼らには、仕事がないのだ。
国の政策として、介護保険とか年金とか、いろいろ政策を取ってはいるが、それすらも借金返済に追われて払えないお年寄りがいる。何よりも問題なのは、対策を打つべき日本政府自体が借金返済に追われているという事実だ。現在進んでいる高齢化社会と景気の停滞。これらの要因が重なって、借金返済に追われるのはもはや無計画な若者ばかりではなくなっている